2014年7月7日月曜日

真夏の2日間 - Milford Soundへ その5

軽くいびき合戦をしたと思われる翌朝は、わりと気持ちよく起きられた。いつも早起きなKuzzyさんが先に起きる。運良く泊まれたウォーキング会社が経営している湾の目の前に立つホテルにバイクで泊まりに来た客はそうそういないだろう。朝もやの中、海から突き出るようにそびえているMitre Peak(マイター・ピーク)という山を目の前に深呼吸してみる。今日も超・天気・良しだ。

朝食の後、颯爽と股がり(本人はそのつもり)ハーレーに火を入れると爆音がホテルのエントランスに響き回る。吹かせばフィヨルドにこだましてしまいそうだ。派手な色のジャケットに身を包むウォーカーだらけの場所に黒の皮を上下に纏ったとっても場違いな二人であった。その場を我らが去ると、きっといつも通りの静寂を取り戻したであろう。

さて我ら一行は昨日下ってきた道を右へ左へと登って行く。が、嬉しいので、やっぱり行ったり来たりしてしまった。トンネルを抜けたところで雪が身近にあるのが気になる。早速観光客はトンネルの長い信号待ちで車から降りて雪を触りに行ったりしている。



ここはこの道路で一番標高が高いところなのだろう。周りは更に高い崖で囲まれている。ものすごいド迫力だ。いつ来ても感動する。雨が降った後など、そこら中が滝になってしまうのも壮観だ。天気が悪くとも景色は美しい。

その辺をふらふら歩いてみると足下にMt Cook Lily(マウントクック・リリー)を見つけた。でも全然「ユリ」ではないらしく「キンポウゲ」という花らしい。しかもこの種類は世界一大きいキンポウゲだそうだ。花に興味のない私でも、へー、である。

途中、トイレ休憩の為、バス停があるThe Divideへ寄る。 ここがRouteburn Walking Trackの入り口である。いきなりうっそうとしたジャングルに迎えられる。森林浴全開だ。一度は歩いた事があるが、人生でまた歩く事があるのだろうか。 

Te Anau(テ・アナウ)まで一気に駆け抜けてしまい、ここでランチをする。昨日、この町を過ぎてから携帯はずっと圏外だったので電話もメールも一気にここで受ける事になる。電話やインターネットのない時間を過ごす事はまだまだあるのだ、この国では。常に仕事に追われてそれらから逃げたい人にはおすすめの地域である。

最近になってこの町のカフェもおいしい店ができたが、ちょっと前までは本当に味の乏しい嬉しくない店しかなかった。しかし、このお店の名前の付け方、Sandfly Cafeと言うのは果たしてどうだろうか。(参考:先日の日記)ちなみに、普通のレベルのカフェで安心した。

今日は時間が早いので、昨日来た道をそのまま帰るのではなく、ちょっと回って帰る事にした。Lake Manapouri(レイク・マナポウリ)という隣の湖を目指し更に南に走ること20分。小さな村に着く。湖が目の前に広がり、その向こうには大自然の森が見える。しばし遠くを見るKuzzyさん。今日は暑い。 

しかし、なんと、この湖の地下に水力発電所があるのだ。NZで2番目の大きさを誇るらしい。私が生まれた40数年程前にできたというから驚きだ。いずれ社会科見学してみたいと思っている。小学生の息子が学校のキャンプで一度そこへ訪れていて、とてもうらやましい。 

さて、いよいよ旅のエンディングとなるべくThe Southern Scenic Route(ザ・サザン・シーニック・ルート)と最近になって名が着いた道を行くことにする。

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