ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年10月15日土曜日

春が来て、冬が戻ってきて、また春になる。

2016年10月中旬。



春が来た後に冬が1日だけやってきて、また春に戻った。
ついこの間、天気予報の予言もなく、大雪が降った。近くの住民は朝起きてびっくりだ。ニュージーランドの南島、クイーンズタウンとはそういうところだ。

実は季節外れの雪は珍しくなく、毎年あることなのだが、今回の降雪はちょっと酷いものだった。ものすごく重い雪で最近の陽気に葉っぱを広げ始めていた木々にはたわわに雪を乗っけてしまい、その重さに耐えきれなく、バキバキと根元から折れた。被害は残念ながらすごい。この写真のヘイズ湖のほとりにある最大の木も根元から二つに割れていた。

知り合いの庭に40年以上の愛を注いできたというおば様がいるのだが、がっくりと肩を落としていたが、無理もない。それくらい、珍しい現象だったようだ。


後半、雪不足で悩んだスキー場、コロネットピークも今はたっぷりあるように見える。
きっと誰かは動かないリフトを横目にスキーを担いで登りながら誰も踏んでいない雪面を滑り降りる様子を想像していることであろう。もっとも、すっごく重い雪だが。


今日、その冬が去り、午後からまた春が戻ってきたので、早速チョイ乗りだ。セルがバッテリー容量ギリギリを思わせるうような感じでスタートした。大丈夫かな。考えてみると数週間ぶりの始動だ。

革ジャンに袖を通し、来ていたジーンズそのままで出かけてみたが、それほど寒く感じない。




5分ほど走るとここに着く。本当にちょっぴりの走行だが。
午後の太陽が朝まで冷たかった空気を温め始めて、人ものこのこ出てきたのかな。きっとそれは私だけではないと思う。


どこかのアジア人が懸命に記念写真を撮っていた。自撮り棒時代は終わったのか、一眼レフに三脚を付けているカップルがあちこち目立った。しばし見物。

セルフタイマーをセットし、彼女はレリーズを切るとささっと彼の元に走り行きがっちりとポーズを取る。これを何度となく繰り返していた。もちろん、ポーズはその都度ちゃんと変えていた。
これもアクティビティのうちの一つなんだろうな。これでは私のようなカメラマンが失業してしまうわけである。
ちなみに私のハーレーのすぐ隣には中国人のウェディング写真を撮る会社のバンが停まっていたが、彼らはどこにいるのか姿を見なかった。まさか、まさか、このカップルではあるまいが⁈


ふと気づくと6万キロを超えている私の愛車。買ってから45000キロほど走ったということだ。6年終わったところで、この距離か。このシーズンでどこまで走れるのかな。
そろそろ地図とにらめっこする日々が多くなりそうだ。

©Miz Watanabe ALL RIGHTS RESERVED


2015年11月19日木曜日

大、大、大好きな道。

2015年10月末。

今年初めてのQueenstownクイーンズタウンからGlenorchyグレノーキーまでのチョイ乗り。
先日書いたように9月には走れる状態ではあったのだが、あまりにも寒くて億劫でほとんど走らずに、もうそろそろ2ヶ月にかかる頃だった。高い保険も登録料も払っているのにもったいない。もう春先に生まれた子羊たちはもうそろそろ大きくなり始め、牧草地をピョンピョン跳ねている頃だ。

そんな時、快晴で無風状態、これは行くっきゃない。
早速いつものようにKazzyさんを誘う。もちろんホイホイついてくる。
我々もその可愛い子羊の様にウキウキとはしゃぎながら2台のスポーツスターを走らせた。

今回は借り物のGoPro3をお供にして、その様子をムービーで撮ってみた。



ところがこのGoPro3 どうやら壊れている様で、専用アプリを使ってもモニターができない。他のファンクションはちゃんと操作できるのに。懇切丁寧なサービスに電話しながら全てやることをやったのだが、電話の向こうの彼もお手上げだった。

しかも、途中、なぜか勝手に録画が止まってたりして、非常に頼りない個体なのだが、借り物だし、しょうがない。でもしばらくはこれで遊んでみよう。

それにしても、この道、相変わらず、素晴らしい。絶景を楽しみながら走りも堪能できてしまう。小一時間、行った先は美味しいカフェで一休み。行くぞと気合を入れないで、その日のちょっとの都合で来れる場所。正に、チョイ乗りの為にあるような道。

大、大、大好きな道だ。






2014年11月6日木曜日

お風呂好きな二人。

2014年11月。
NZに戻って初めてのチョイ乗りは帰ってきてすぐしたわけだけど、その時は面白かった。

日本でたった2日間だったけどまるまる乗り続けたW650に体が慣れてしまったのだろう、自分のハーレーに跨っているのにウインカーの位置を間違えるほどだった。これには苦笑した。コーナーリングもニーグリップがないし、ホイールベースも長く曲がりにくい。特性が違うものなので比べるのもなんだが。
もっとも、パワーとか音とかの満足感はやはり嬉しい。



さて、Kuzzyさんはここに住んでいながら冬の間はさらに遠いヨーロッパまで足を伸ばして働きに行くような人で、あまりここにいないので、先週ようやくハーレーの法的手続きを終え、道路上に戻したばかりだった。

なので今回はKuzzyさんとお風呂に行くことにした。私の誘いにウホウホと乗ってきた。
前の晩に約束をすると、「タオルを持っていく!」と意気込んでいた。

Omarama(オマラマ)というグライダーでは世界的に有名らしいが他には何もない町がある。本当に何もない。カフェとガソリンスタンドと公衆トイレくらいだ。でもしかもなんとそんなところにお風呂を作った人たちがいるのだ。お風呂といってもこちらでいうスパだ。しかもジェットがないやつである。薪を入れて沸かす五右衛門風呂風のものだ。

10:35シャープに約束通りやって来た。なんなのだ、この時間の設定は。でも時間通りである。そんなことで面白がってる二人だ。

まず、タイヤの空気圧のチェック。冬の間、全く乗らないので、チェックもしないと。家からすぐのガソリンスタンドに行く。エアーのチェックだけするとガソリンはほぼ満タンなので入れる必要は二人ともなかった。ガソリンスタンドに行ったのに、お金を払わないで出てくることなんて初めてかも、なんて思った。

走り始めると山の方が白い。真っ白だ。数日前に積もった雪が残っている。ついでに山の上には結構な雲があるが、さらにその向こう、東側には青空が覗いている。雲を追い抜けば晴れが待っているはずだ。

やはり2台目のSenaインターコムとのペアリングを登録してから、操作が困難になっている。なんとかカチャカチャしていると繋がったのだが、ちゃんと説明書を読まなきゃだ。このSMH10はすごいことができるのは知っているのだが、あまりにも多機能で操作ボタンがふたつである為、動かし方で色々違う。全て覚えて使い倒している人はメーカーの人から表彰されるのではないだろうか。将来的にはSiriみたいな機能がそれ自体に入っていくか、iPhoneとのペアリングがもっと密接になってなんでもスマートフォン任せになる方向に行くのじゃないかなと思うが。

いやあ、寒い。二人の会話も途切れがち。寒さが辛くて喋るのも面倒臭くなる感覚だ。出発して 1時間後の町、Tarrasで小休止。

素敵なカフェがあっていつも寄るのだが、今日は時間の都合でパス。5分止めただけで再出発。すると青空が広がり新緑の平らな牧草地で家畜がたむろしている。しかし、その向こうにある山々は真っ白だ。左手に見える山脈の上の方には雨が降っているのが見える。

澄み切っている空気はビシッと冷えて、透明度が半端ない。買ったばかりのShoeiのミラーバイザーが明るい視界ながらもちゃんと防眩してくれているのが嬉しい。不思議な機能だ。

そうして更に30分で着いたところは峠の上だ。Lindis Pass (リンディス・パス)である。

ちょっと大雪(どんな表現だ!)が降ると、結構な確率で閉まってしまう事が多い峠だが、我ら南島の下の方に住む人間たちにとっては重要なパイプラインである。
この写真を撮った場所の足元には雪が残っていた。寒いわけである。革ジャンの下に着たユニクロで買ってきた薄いダウンジャケットがとても役に立っている。一刻も早くお風呂に入らねば! 二人は凍りついた体に鞭を打ち、一気に峠を下る。

峠の下は明らかに気温が違い、ぬるあったかくなった。いつもの何にもない茶色い平らな大地が広がっている直線道路を走ると、なんとその茶色い大地が綺麗な緑の大地に変わっていたのに驚いた。ようやく、この地でも放牧を始めたらしい。農家が本気になったのだろうか。こんな大乾燥地帯にこれだけ大きな範囲で芝を生やせるなんて、驚きである。しかももうう、半端ない数の牛たちが放たれていた。

そして、二人はOmaramaのいつものカフェの前にバイクを止めた。お腹も減ったしトイレも行きたい。二人は安心して店に向かおうとすると隣に停めてあったパジェロに乗り込もうとする二人の白人男の老人たちが話しかけてきた。「俺も昔は乗ってたんだ。」からいつものごとく会話が始まった。なぜか我々はお互い一人づつ相手をしていたのだが、どちらも会話が終わらない。

私が相手をしていた老人はなんでも昔、韓国に住んでいたことがあり、北朝鮮の人々とも交流が深くあり、彼らに非常に思いやりを持っていると言っていたのにはすごく驚かされ、しかも、彼の言うにはニュージーランドと北朝鮮の国際交流をどんどん広めていき、教育や経済などの支援、更には北朝鮮という国がいつか、いわゆる普通の国になれるよう信じていると言った。

国家間のいろんな問題は山積みだけれども、バイク仲間同士で繋がることができるならば、という可能性を信じているということだった。
いろんな人がいるものだ。

ついでに言うと、先日どっかのリンクで見たニュージーランド人5人が北朝鮮の国境をバイクで越えるというyoutube画像だったが、この老人の知人であると言っていた。なんでもその彼らはでも韓国に住んでいる人達らしい。
ふーん、である。

そんな立ち話でどうやら30分も経ってしまったみたいだ。すっかり時間が狂ってしまったが、すごい出会いをした気がした。そそくさと我慢してたトイレに駆け込み、あったかいランチを注文する。バンズが具に乗っかってるくらいの絶対に閉まらないフィッシュバーガーが出てきた。満腹。ここのカフェはお気に入りのひとつと言える。まさに砂漠の中のオアシスだ。


さ、お風呂だ。カフェの向かいにあるところである。前の晩にウェブで調べたら2人での使用の場合は一人 $40と意外と高いが、お湯の入れ替えを毎度しているということを考えると店側の負担は少なくないはずだ。この値段の設定もうなずける。

入浴料を払うと$45と言われて、え?となる。5月から値上げをしたとおばさんオーナーは言う。「あのー、昨夜ウェブでは$40って見たんだけど」と言うと、「アップデートしてないだけだから」と。まだこういう態度でビジネスをやっている人は少なくないのだろうなあ、この国。ちなみにTrip Advisorでは満足度トップである。

Kuzzyさんは「水戸黄門」と書いた手ぬぐいをしっかり持って来たくせにバスタオルを持ってきていなくて更に$5で借りている。どおりで荷物が少ないわけだった。

いやあ、熱い熱い。日本人だから熱いのじゃないとダメだよ、なんて言ったらこのおじさん、ガンガン薪をくべてくれて、ごゆっくり、なんて言いながら去って行ったのだが、我ら二人の体はあっという間に茹でたたらこみたいになった。

このお風呂、いわゆる桶に薪ストーブが入っている状態なので、熱効率が素晴らしくいい。丁寧な作りでデザインも感心するほど。燃えたすすはいったいどこへ行ってしまうのだろうか。ポンプで循環している水もどうなっているのかよくわからないがすごい。

ここはプライベートがしっかり守られていて、この盛り上げた土で一つ一つのブースが囲まれている。お互いは全く見えない構造になっているので、スッポンポンでも大丈夫。スペースもなかなかの大きさで大人5人くらいでも良さそうだ。

おすすめは冬の夜だそうだ。夜空を見上げながら入る風呂は最高だぞと、オーナーおじさん。なかなか冬にこの町に来るお客も多くないと思うが。

すっかりあったまった体で帰路につく。ホテホテになった体なのでいくらかあったかく感じた。午後の気温といくらか良くなった天気のおかげだ。でも手はやっぱりグリップヒーターの恩恵を得ている。「グリップヒーター使ってるの?」とKuzzyさんが聞くので「もちろん」と答える。

丁度、いつも通る度に一緒に撮りたいと思っていた彫刻の前でバイクを止めるとここで初めてKuzzyさんはグリップヒーターのスイッチを入れた。今の今迄あんなに寒く震えていたのに、スイッチ入れずに走っていただなんて。それがある存在を忘れていたとか。

満喫した初チョイ乗りとなった。






2014年9月23日火曜日

雪が溶けて湖になります。

2010年10月の事。

ここQueenstown (クイーンズタウン)は基本的に寒いところである。と言う訳で、冬には雪が山々に積もり、晴れた日には青と白のコントラストがくっきりと美しく、曇りの日にはドヨーンとした空の下、真っ白い山々がぼんやりと光り、これもまた美しいと言える景色になる。

しかし、晴れの方が気持ちがいい事は確かだ。そんな時は走り出そう。
10月頭のこの時期、まだまだ雪が残っているというか、スキー場も最後の週を迎えているくらいである。スキーで滑り飽きた人はいち早く春の準備をして気も心もスプリングの様に跳ねまくるのだ。私は最近はもうスキーをする事も無いので晴れたらこうして出てきてしまう。春に出てくるモグラの様に。


ぐるっと近郊をちょい乗りする訳である。家から隣町のArrowtown (アロータウン)まで15分だが15キロある。そこで曲がってクイーンズタウンの市街地の方へ行く。そうすると約20分だが距離は20キロある。そして家まで戻って来ると地図上に平行四辺形を描く訳だがざっくりと40キロ。

この辺りはハイウェイというよりもやっぱり市街地という事で、平均速度は60km/hに落ちるがちょうどとっても計算しやすい。小一時間のいい距離なのだ。まあ、こうしてあちこち覗いては写真を撮ったりするので、実際にはもっと時間がかかっているのだが。

今現在が9月の下旬でもうすぐこの写真の時期と一緒なのだが、今は山の雪がこれより断然少ない。今年は暖冬でこれから降る事はちょっと考えづらいが、今朝はうちのまわりでも雪がちらついたというので、ひょっとしたらまだあるのかもしれない。いつも冬には早いと言わせる雪が5月そうそうに降ったり、もう冬も終わりだねと言っている10月終わりとかに雪が降るのが、このクイーンズタウンである。標高2000m級の山々に囲まれ、町の標高も350mあるので、まあ、そういう事である。だから基本的に、夏は涼しい。先日のブログの内容と相反するが。



が、今年はそれを自分の目で確かめる事ができない事になっている。実は今週末から日本に帰省するのだ。楽しみでしょうがない。日本の地を踏むのは7年振りなのだ。日本でも1泊2日で伊豆方面にツーリングを計画している。ここぞとばかり、うまいものを食いまくるつもりでいる。

*本日のコースはこちら


2014年9月14日日曜日

ハーレー大集合!乗りたい放題。

2012年9月の事。

私が買ったハーレーの店がはるばる私の住む町にやってきた。12台のハーレーを持って。これからバイクの季節な訳で、お店も大々的にバイクの宣伝をしにきた訳だ。

店自体はDunedin (ダニーデン)と言う3時間離れている町にあるのだが、新車のデモ車を持って国中を巡業しにくるのだ。

よい天気である。その特設会場はたまたま、うちのすぐ近く。歩いて見に行く事もできるのだが、ノリノリで自分のハーレーで会場に乗り込んだ。

着くと大きなハーレーのロゴの風船看板が立っている。嫌でも目立つ。幹線道路のすぐ脇なので、これなら車で通りかかった人々も思わず飛び込みで来てしまうだろう。


何とも嬉しい景観だろうか。よりどりみどりである。ディズニーランドより嬉しい。しかも無料だ。並ばなくてもいい。すばらしい日だ。父の日に設定してくれてもいいと思う。

早速、好みのものを見つけて試乗をしたいと受付に申し込む。免許証を出し、もしもの何かの時に備えてと署名をする。

当分、買い変える気はないし、お金もないのだが、同じXL1200Cにした。こちらは新型、2013年モデルだ。2007年型の私のと比べてフロントタイヤがぶっとくなって小さくなってる。乗り味が楽しみだとほくそ笑む。

試乗は先導と最後尾のオフィシャルに挟まれて皆で一斉に走り出す仕組みだ。大体の設定したコースの説明を受け、それぞれ好みのものに股がるとスターターが回り、ドスドス、ドコドコとものすごい重低音が辺り一面に響き渡る。

普段乗っている人なのか、顔を知る人は少なかった。私は地元のサークルに入っているのだが、その中のメンツはたった一人だけであった。当面、ハーレーへの乗り換えはみんな考えてないという事だろうか。

何番目かに並んだ私は前のあとについて行く。ちょうど編成の真ん中くらいか。
ハンドリングはいい。思い通りなラインを描ける感じで曲がって行くが、ステップが私のハイウェイペグと違う位置にあるので、ちょっと違和感がある。でもこの方が踏ん張りが効く位置にあるので、曲がりやすいのだろう。それより、ギアの入り方とかが新品なのでカチッ、カチッと入って気持ちいい。エンジンの回り方もやっぱり新ピンぽい回り方をしている気がする。

小さな湖の横を抜け、閑静な大きな高級住宅地の横を抜け、それから何件ものファームの横を抜けて行く。すると、なんて言う事か、こんな平和な週末に羊を道路上で移動させているではないか。私たちは道路をぞろぞろと横断する羊達を止まって眺める事になった。
その間も皆、アイドリングはしている訳だが、それだけでも十分に羊達を怖がらせるには十分だったみたいだ。その羊達が移動中に道路に落としたう○こに気をつけながら走らないと新車が台無しだ。

そうして、ぐるっとおそらく20分くらい回らせてくれただろうか。
とっても楽しい時間が過ごせたすばらしい日だ。
ズに乗って他のものも是非試してみようと停めてあるものに次々と股がるのだが、憧れのV-Rodなど残念ながら165cmの身長で足の長さは比率的に長い訳でもないので足付きの問題しかり、フットペグまでもちゃんとした位置におけないのでギアチェンジの問題と、腕も長くないのでハンドルバーまで手を伸ばす為に上半身は思い切り前のめり、そして手の大きさも大きくないのでブレーキ、クラッチを握ろうとがんばるが第一関節の半分くらいまでしか届かない。


「坊や、もっと大きくなってからおいでね」っていう店員の声が聞こえてきそうだったので、おとなしく帰った。

でも、もし、大きくなったら選択肢が増えてしまって、迷う事が多くなるという事は不幸に違いないと自分に言い聞かせて悔し泣きで枕を濡らした夜になった。とか。

2014年9月9日火曜日

Harleyのきっかけはこれから。


2010年10月のこと。
Kuzzyさんを誘ったのだ。行き先はぷらっとLake Hawea (レイク・ハウェア) 、家から片道1時間ちょっとのところ。

このとき、Kuzzyさんが所有していたのはTTR Raid 250で私がこちらで2輪の免許の試験を受けた時に借りたものだ。その時の模様はこちらから


Sportster1200CとTTRというレアなペアは春の小春日にさっそうと出かけて行ったのだった。これは一緒に走る2度目の出来事である。
実はこの時にすでに私のもくろみがあったのは確かだ。KuzzyさんをHarleyの虜にする為の誘いだったのだ。

Queenstown (クイーンズタウン) からWanaka (ワナカ) に向かって走って行くとつづら折れになっているクラウン・レンジ峠を通り、一気に山を駆け上がるのだが、それはそれは排気量の違いで頂上でKuzzyさんを随分待つ事になった。ドドドと図太いものと、とビビビと軽い音の違いだ。約5倍の排気量差がある訳だし。


峠を抜けると向こう側は長いワインディングになり、後にフラットで走りやすい直線的な道になる。丘に阻まれた狭い渓谷に沿って走るのだが、何とも爽快なところでしょっちゅう来るところでもある。

ワナカを通り超し、レイク・ハウェアに向かう。
快適な広めの緩やかにアップダウンを繰り返しカーブが続く道はこれまた最高のおいしいところである。特にこの時期、新緑が眩しく、羊も牛も喜んでいるみたいだ。生まれて間もないラムはおっぱいを飲む時に必ず尻尾を千切れんばかりにプルプル振っている。テンションが上がってしょうがないのだろう。

私も尻尾があるなら振り切れているくらい振っていた事だろう。暖かく眩しい日差しの中、癒しの鼓動が脳を洗う。さて、いよいよだ。『Kuzzyさん、バイク取っ替えよう!』

Kuzzyさんも嬉しそうに尻尾を振った様に見えた。湖の端まで一旦走って一休みした後にこれから戻って行くのだ。足慣らしにとゆっくり走り出すKuzzyさん。写真を撮ってあげるからと何度も何度も往復させてだんだん慣らさせていった。

遠慮がちにハーレーから下りようとするKuzzyさんに、まだまだいいからと、押し付ける様に乗らせて、写真ももっと撮ってあげておみやげにしてあげるからと撮影に協力してもらう形で乗ってもらった。


私はTTRで追っかけるのだが、その大変さはその時、凄く感じた。確かにHarleyに乗る前はCRMだったので、その感じは憶えているはずなのだけど、この頃にはもうすっかり体がハーレーの体になっていたのだろう。考えてみれば100km/hで巡航する事はCRMでは殆どなかったしなあ。やっぱり、クルージングするにはそれ相応のが理想であるなあと実感。



ほぼハーレー走行を満喫したKuzzyさん、ご満悦そうだった。
そして、おみやげになった写真はここで紹介したようにたくさんになる。

Kuzzyさんが「買ったよ!」と電話をくれたのはそれからそんなに月日が流れていない時だった。
私の計画は大成功を納めた。
Kuzzyさん、おめでとう。Harley仲間を作った私にも、おめでとう。





2014年9月4日木曜日

わたる道は崖ばかり

ようやくライセンスと呼ばれる自動車税・自賠責保険料がまとまったもの(これが結構高い。)
を9ヶ月分買い9月1日より路上に戻ったので、早速走りだす。

今回で2日目。これまたちょい乗りだが今日はあったかい。革ジャンにジーパンで寒くない。南に向かって走り出した。湖に沿って行くのだ。湖が近くなったり遠くなったり、高低差もいくらかある。氷河期時代にできた氷河が削り残した2000m級の山々の合間を抜けて行くのだ。

エンジンの鼓動を感じながらすいすいだ。道もすいているし、太陽も眩しい。久々な感覚を取り戻す。

20分程走ると着くのがここ、Devil’s Staircase (デビルズ・ステアケース)とえらい名前の付いているところだ。悪魔の階段。まあ、わからないでも無いけど、それには今日は天気が良すぎてしまっている気がする。

ちょっとした広場になっているので、ここに車を停めて写真を撮る人は多い。ガードレールの外側は絶壁になっているので、風が強い日などは淵まで行かない方が身の為だ。水面まではおそらく30mくらいある。



話はライセンスに戻るがこの国では事故に関する医療費への個人負担というのが大幅にカットされている。ACCと呼ばれる機関でいわゆる事故で起きた怪我の全てが対象になっている。ホビーでのスポーツで、例えば釣り針を腕に引っ掛けて怪我をする事もあれば、仕事中に金槌を足に落として怪我するものも含まれ、靴ひもを自分で踏んづけて転んでも、もちろん交通事故も含まれる。

そのACCに対して払われているのがライセンス代の殆んどを占めている。車のライセンスももちろん入っているが、2輪に対してのそれの方が断然に高い。それに対して今、この国のライダー達はこぞって文句を言っている。つい最近国会をライダー達が取り巻いて抗議をしたとニュースでやっていた。インターネット上での署名運動も盛んである。もちろん私も署名した。

国側曰く、2輪の交通事故によるACCの負担が大きいからというのが理由らしい。でも内訳は2輪が4輪車の巻き添えになっている事が殆んどの原因になっているし、車と当たれば怪我をするのは2輪車に乗っている方であるのは当然の話だ、というのが我々の主張であるし、であれば、無事故経歴が長い人程、割引制度があってもいいんじゃないかと、訴えている。我々は将来を変えたい。
蛇足だがACCはなんと海外から来ている旅行客の怪我の治療費の面倒までもみると言う。これはまず第一に変えてほしいところだ。NZに来る方々はちゃんと海外旅行保険に入ってきてくださいね。


という訳で、崖である。ACCのお世話にならない様に注意して写真を撮った。

2014年9月1日月曜日

シーズン到来。

3ヶ月の冬眠を経てようやく道路に戻った。毎年この日が来ると心が躍る。
カレンダーもオフィシャルに春の到来であるし、今日は天気も晴れで春っぽい。このところずっと天気が良い。じっと太陽の下にいるとじりっと汗までかきそうだ。

ガレージに寝ていたハーレーのカバーを外し、ガレージのドアを開け、股がって玄関先によろよろと後ろ向きで出す。止めている奥さんの車と壁の隙間、ハンドルを切りながらミラーが当たらない様にぎりぎりを抜ける神業だ。緩い坂とは言え、注意を怠ってはならない。しかも5月に捻挫した足首がまだ痛いから慎重に慎重を重ねる。スタンドを出す時にちょっとだけひねる足首の動作がちと痛い。歳をとると本当に治るのが遅い。がっかりだ。

冬の間にバッテリーを充電してあったので、セルはびしっと回った。ご機嫌な音楽とともに走ろうと早速にメットをかぶりSenaのSMH10をオンにする。応答が無い。昨日テストしたのに変だ。ひょっとして電源を入れっぱなしにしてしまっていたのかもしれない。残念だ。

革ジャンを着てネックウォーマーを巻いてGパンはそのままで、普段のスニーカーで出た。乗った感じは悪くない。それほどのブランクを感じない程のハンドリングだ。エンジンの音が懐かしい。音楽は無くても良かったと感じた。

すぐに大通りに出ると100km/h走行路になる。寒い。特にパンツが。意外に風が強かったかもしれない。ちょっと走って小さな湖の周りを走る道は70km/hだからそれほど風も感じないし太陽がある北に向かって走るので、あったかい。お気に入りの道だ。素朴な牧歌的な風景の中をゆっくりと走れるのだ。一休みを入れる気分転換にちょうどいい。

暦上、春になったとは言え、まだまだ周りの落葉樹には葉っぱの様子は全然見えない。芝生もまだまだ茶色いままで、遠くの山々にはまだまだ雪が残っている。でも時間の問題で、緑が戻り、そこかしこのパドックは生まれたばかりの子羊や子馬、子牛だらけになるだろう。しかしながら、梅や桜のピンクがそこかしこで見られると春がもうそこと告げている。現在は1部咲きというところか。

バイクも先週あたりから急に道に増えたし、また一人、身近なハーレー仲間が増えた事もあり、今シーズンはとても楽しみである。

クイーンズタウンの町を過ぎ、小さくぐるっと住宅地の周りを回ってみた。丘全体が住宅地になっていて、戻ってくる時に見る景色は圧巻なので、とても好きなのだ。ところが、この時期、急坂には砂が巻いてある。冬に道が凍結して危ないからと巻くのだが、これが怖い。下りは更に怖さが増す。しかもこの坂道のコーナーはなぜか落ちろと言わんばかりに逆バンクになっている。現に真冬の凍結している朝にはそこかしこに車が側溝にタイヤを落として動けなくなっているのが多い。

というわけで、折角回ってみたのだが、道の砂利が気になって下ばかり見ながら下りてきてしまった。景色はチラ見だけになってちょっと肩凝った小一時間のちょい乗りになった。


帰ってきて庭のベンチの日だまりでごろ寝してたら、昼寝をしてしまった。間違いない、春の到来だ。