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2017年3月11日土曜日

浮気から本気になるまで。

2017年2月。

やっぱり天気がいい日にはブラっと出てしまう。
相棒は今日ももちろんKuzzyさんだ。
家が2分と離れていないのは偶然なんだが本当に便利。
声かけてすぐに出られる。
二人とも暇であるのだ。


さて、いきなりもうコーヒータイムの時から始まる。ここはGlenorchy (グレノーキー)だ。Queenstown (クイーンズタウン)の家から片道ざっと45分くらいだ。60kmの距離。

いつもの美味しいコーヒーをいただきながらいつものようなおしゃべりをすると時間が流れるのがものすごく早い。天気がいいとまるで自分が健康でいい人になった気分になるから勝手である。

とってもいい時間をこのガーデンカフェでたっぷりと過ごすと、さぞ満足したように我々はすぐ横に停めた2台のスポーツスターを始動する。


ちょっと写真を撮る用があったので、私は村を出てすぐにある高級旅館の横の牧場地に停めた。ここはセレブが泊まるようなところ。ハリウッド俳優なども泊まることもあるという噂だが、おそらく本当だと思う。そういえば牧場には今日は羊がいなかったな。


あちこち写真を撮っていて、ふと気がつくとKuzzyさんが私のにまたがっている。そしてこう言った。



「前にお前に言われたことがすごく気になっててさー、俺のに比べるとスクーターに乗ってるようだって言ってたじゃん。」と。


そう、私のは2007年式1200 CustomでKuzzyさんのは2012年式883 Lowなのだ。
私が買ったのが1年先で、其れに慣れていた私はKuzzyさんの883を初めて乗った時に感じたことは、ローパワーで静かで走りも滑らかだ、というものだったのだ。其れを形容してまるでスクーターのようだ、と言ったものだった。

ちなみに私のはドノーマルだが、マフラーに穴が開けられているらしく(前のオーナーの仕業)とても音が大きいのだ。しかもとってもいい音ではあるのだが。


あまりにも乗り比べしたそうだったので、いいよと言うと、すぐさま目の前の道へ飛び出て行った。帰ってくるとヘルメットの中の顔が上気しているのがわかった。

今まで愛着のあったはずのものに時間の経過とともに新鮮さが失われ、他を見始めてしまうのである。浮気はするとなかなか止められないものである。

Kuzzyさんはその道のエキスパートであるので、車も何台も買い換え、所有し、バイクも数台抱えている。一夫多妻制の暮らしを平気でしているような人である。


その熱意に応えるべく、私は帰りの道のり全て走り抜ける権利をKuzzyさんに与えてあげた。
ヘルメットの下のKuzzyさんのホクホク顔を想像しながらインカムでの会話では、続々と好感の感想が並べられた。
きっとこれがKuzzyさんが大きいのに乗り換えるきっかけになるだろうと思った。

私は普段見ることのない自分のスポーツスターを後ろから見ながら追っかけることに。普段は私が先頭なのだが、なぜかこの時はずっと後ろ。

そうして見る私のスポスタの後ろ姿はなるほどセクシーだなと思った。背も高く、割とすらっとしていて、サドルバッグの革のフラップの端がちょっとヒラヒラして、まるでスカートを揺らして走る姿のようではないか。

そして883Lowにまたがって追っかけると乗車姿勢が低いのでそのスカートを覗くように走ることになる。

Kuzzyさんの心に火をつけてしまったのもしょうがないとその視界から私は判断をした。
きっと本気になってしまうだろう。






2015年11月19日木曜日

大、大、大好きな道。

2015年10月末。

今年初めてのQueenstownクイーンズタウンからGlenorchyグレノーキーまでのチョイ乗り。
先日書いたように9月には走れる状態ではあったのだが、あまりにも寒くて億劫でほとんど走らずに、もうそろそろ2ヶ月にかかる頃だった。高い保険も登録料も払っているのにもったいない。もう春先に生まれた子羊たちはもうそろそろ大きくなり始め、牧草地をピョンピョン跳ねている頃だ。

そんな時、快晴で無風状態、これは行くっきゃない。
早速いつものようにKazzyさんを誘う。もちろんホイホイついてくる。
我々もその可愛い子羊の様にウキウキとはしゃぎながら2台のスポーツスターを走らせた。

今回は借り物のGoPro3をお供にして、その様子をムービーで撮ってみた。



ところがこのGoPro3 どうやら壊れている様で、専用アプリを使ってもモニターができない。他のファンクションはちゃんと操作できるのに。懇切丁寧なサービスに電話しながら全てやることをやったのだが、電話の向こうの彼もお手上げだった。

しかも、途中、なぜか勝手に録画が止まってたりして、非常に頼りない個体なのだが、借り物だし、しょうがない。でもしばらくはこれで遊んでみよう。

それにしても、この道、相変わらず、素晴らしい。絶景を楽しみながら走りも堪能できてしまう。小一時間、行った先は美味しいカフェで一休み。行くぞと気合を入れないで、その日のちょっとの都合で来れる場所。正に、チョイ乗りの為にあるような道。

大、大、大好きな道だ。






2015年5月8日金曜日

ミッド・エイジ・クライシス?

20155月。

晴れ間だ!
出かけるぞといろんな合間を縫ってハーレーにまたがった。
今日の空は南側が青いので、そちらに向かう。ご機嫌なワインディングを30分ほど行くと着くKingston村の手前にお気に入りの白いビーチがある休憩所がある。そこにあるポプラを見に行こうと走らせる。


出発してすぐのところで止めてしばし山を見る。多めの雲が演出して落とす太陽の光と雲が代わる代わる目を楽しませてくれた。山の凹凸がその影を所々強調している。
ちょっと前まで雪が積もっていた山頂辺りだがもうすっかり溶けている。

今日は気温が異常にあったかい。なんでも19度もあるという。これでは春ではないか。下手すれば夏の日だってこんな感じはあるもんだ。陽気な空気に背中を押されている感じで楽々と100km/h巡航する。先週寒かったので、今回は革ジャンの下にはこの地では入手が困難なuniqloの薄手のダウンを着込んだので、すごいポカポカだ。



例年カメラを構える見事に黄色になったポプラの列がある所で撮ってみる。最近の強風と大雨に耐えてまだ葉っぱがしがみついていて五部咲きならぬ、五分落ちというところか。朗らかな太陽の下、車両を止めて写真を撮っている姿は他には見なかったので、ほとんど観光客もいなくなってしまったのかもしれないと思った。しかも、いつもたくさんいたはずの羊たちも留守だった。人口密度も羊密度も非常に低かったということだ。

ダウンはどうやら暑すぎたようだ。こうしてiPhoneで写真を撮ってバイクの周りをうろちょろしていたら汗が出てきた。ところで、ここの街にユニクロ出店してくれないだろうか。重宝するのにな。


ここは私道の入り口。オフロードなので見るだけで満足。
ポプラの落とす影がたまらなくいい。時折吹く風が無数の黄色い葉をハラハラと吹き飛ばす。その風景は儚いものだ。私も歳を重ね、侘び・寂びもいくらか体で理解するようになったのかもしれない。

ハーレーを買った時には周りにはミッド・エイジ・クライシスと言われ、最近は男の更年期障害だと言われているのだがらしょうがない。でも、おそらくそうならない事には侘び寂びはきっと理解できないのだ。大人になったという事であるということではないだろうか。



目的地に急いで行かなくていいのがいい。
ゆらゆらと走り右手の湖を見ながら道路脇にソロソロと止まってはiPhoneを取り出しピチャピチャと撮るのだ。小さいカメラが好きだ。ポケットに入るなんて、素晴らしい事だ。





こっからちょっと行くとすぐ休憩所だ。ほとんど直線のないワインディングだが高速で走れるので快適だ。見える景色も最高だし、しかも全くと言っていいほど交通量がない。風も味方してくれているようでアクセル開度が少なくてスイスイ進む。鼻歌気分だ。

道の端っこから1mくらいの所に直径15センチくらいの石が崖から転げ落ちていたようだった。つい先日あったM6の地震のせいかもしれない。震源がそんなに遠くないのだ。最近大きいのが多くてすごく不安である。感じるまでにはならない小さいのも頻繁に起きているみたいだ。

もし大地震が来ると急な山が土砂崩れを起こして、その土砂が湖に落ち、津波が起きるとまで言われている。ここもどうやら20年以内にM8+が起こると言われている。家族会議を開かなくては。そういえば早速、予備にガスボンベなど買い込んできたのだった。


目的地に着くとこちらは葉っぱのほとんどが落ちていたがその代わり、地面は黄色い葉っぱで埋め尽くされていた。ここの紅葉見物は見上げないで見下ろすのだ。不思議とスパッと道路上には落ちていないのだが。

先客のレンタカーが一台、観光客のものだった。東南アジア系の女性ばっかりがいてその落ち葉に寝転びながら写真を撮り合っていた。あいにく、この時は風が強く吹き始め雲が多くなり、日は一瞬しか刺さなかったのだが、キャピキャピと楽しんでいるようだからきっと彼女たちのいい思い出の1ページとなる事だろう。家から30分しか離れていないこの私にとってでさえもこうして思い出の1ページになるのだから。


帰りはやはりきつい向かい風だった。スロットルを開けても開けても進まない感じ。
これも思い出の1ページの断片に加えよう。




2015年4月26日日曜日

昇天した。

2015年4月下旬。

こちらは秋である。
広葉樹が多いこの辺りは紅葉でも有名だ。Arrowtownがその密集度と町の建物の雰囲気とのコラボで一番有名ではあるが、紅葉は近郊50kmくらいに広がっていてQueenstownやCromwellでもあちこちに美しい紅葉が見られる。

最近特に冷え込んでいた日々が続いて、2週間前には雪まで降る始末、秋を通り越して一気に冬になってしまったかと思われていたが、久々に陽気が差して風もない。行くしかない!

早速Kuzzyさんを誘うと2つ返事で乗ってきた。ランチを終えてから集合する。
出かける30分ほど前、我が家のリビングから見えるこれから出かける湖の方を見ると物凄く深い霧が湖の上空50mくらいを覆っている。その上は快晴でなんともいい景色なのにだ。

その霧のスピードはとても速く、みるみるとこちらの方角へ迫ってくる。これでは出かけられないのではないかと思うほどだったが、気温が上がる方が早かったのか、近ずくに連れてどんどん消えていった。

その話をインターコムでKuzzyさんにしながら進んでいった。
さすがに4月の下旬ともなれば気温は下がるが、町のホテルの看板についている温度計は11度を指していた。直射日光が当たっていればめちゃくちゃ暑いが、バイクに乗るとそういうわけではない。袖口から入ってくるのはやっぱり冷たい風だ。

Wakatipu (ワカティプ)湖はQueenstownの町を通り過ぎてしばらく行くと直角に曲がっているのだが、そこに着いたらいつもの風景が違った。左手に見える湖の上には先ほど見た深い霧が覆っていて、湖面が全く見えない。こちらの方角はまだ空気が冷たいのだろう。

早速滅多に行かない駐車場を見つけてハーレーを停めた。


二人とも呆気にとられ、しばらく感動の声をあげて見ていたが、ここは視界が狭くてよく見えるところではないので、もっとさきに行ってみようと再度エンジン始動して走り始めると霧はだんだん上昇してきた。我々のいた場所はこのGlenorchyに続く道では割と高い位置になるがどんどんこちらに向かってくる。我らは雲の中に突入した。

ヘルメットのシールドが湿り始め、空気が一段とひんやりしたが、ほんの一瞬であった。我らは雲を突き抜けて行ったのだった。左手眼下には雲が見えるが湖は見えないという不思議な景色だった。まるで飛行機から見ている風景だ。

所々、雲が異様に青い。湖の色が雲の薄いところを突き抜けてくるのか、雲の形が都合よく反射させているのだろうか、とか、気象博士になった二人は興奮していた。

そしていつも止まる展望台、Bennets Bluff(ベネッツ・ブラフ)に着くと真っ白な風景で何も見えないほどだった。雲は眼下を覆うだけでなく我々の視界を襲うように下から吹き上がってきた。

それでもしばらくぼーっとそこにいると風が吹いてどんどん霧が飛んでいくのがわかった。西の方からだんだんとあったかい空気が押している。その境が上から見ていて非常に面白かった。その風景を楽しむようにベルバードが目の前の木に止まり美しい声でさえずっている。私は興奮してシャッターを押した。



 とてもいいものが見られたと、二人は満喫してまたハーレーにまたがった。Kuzzyさんもこのような現象を見たのは初めてだと言っていた。もちろん私も初めてである。

霧が去った後の湖は非常に静かで湖面が鏡になっているようだった。ずっと左に顔を向けてGlenorchyまで走った気がする。美しいものを見ることには飽きないということが分かった。

「美しい日」はたとえ大都会でもどこにいてもそう感じることがあるが、その時に美しい景色にいるとその美しさは相乗効果をもたらしてさらに美しいものになる。美しいものをもつものの特権と言えるのではないだろうか。美しいものを美しい環境で見るということは素晴らしい体験になるということだ。

いつものカフェに腰を下ろすとランチタイムの後のロングウィークエンド前のウィークデーのせいもあってか、客は私達だけであった。いつもは空いてる席を探すのだが、今回はどこに座ろうかとたくさんあるテーブルで迷う我々だった。


陽気はいよいよ非常によく、サンスクリーンが必要なんじゃないかと思うくらい顔の表面がじりじりした感じがするほどだった。
しかしながらシーズンは後一ヶ月。これから一気に冷え込んで行くのだなあと思うと悲しいものがある。




Glenorchyも木々は黄色くなっていた。
もうしばらくあったかい晴れが続いてくれればもっと走れるのに。




2015年4月6日月曜日

バイクの整列方法。

2015年4月。

もうあと一息で今シーズンが終わってしまう。ほんのり木々が黄色くなり始めている。日本とは正反対の季節である。秋だ。

ここのところ、しばらく一緒に走っていなかったKuzzyさんからお誘いが来た。昨日ほのめかしておいたからだ。あと30分後だ。ランチをまだ食べていない。昨晩にサマータイムが終わり深夜に1時間伸びたのでどうも時間がしっくりこない。おまけに昨晩は月蝕だったので真っ赤な月を見た。

一つだけ残っていたラ王の塩味を見つけ、子供たちが周りで騒いでいるのをそのままに速攻で作ってあっついラーメンを掻き込んだ。貴重なラ王をこんな扱いにしていいものかと自問自答しながらスープを1割ほど飲んだ時、Kuzzyさんはやってきた。

残ったスープを偉そうに子供たちに「飲みたいだろ、分けてあげよう」と家を出た。うーん、惜しいことをした。ま、彼らはちゃんとこれからママが美味しいランチを作ってくれるだろう。

まずガソリンスタンドに行こうとそちらへ向かうとちょうど1台のハーレーが出てきた。
今はイースターで巷は4連休。きっとバイクが多いだろう。子供たちの学校も2週間も休み、秋休みである。ハイカーも多いがパトカーも多い。ガソリンスタンドにもパトカーが止まっていた。ランチの買い物だろうか。結構私用?でパトカーは使われていることもある。パトロール中にだっておなかは減るのだ。マックに嬉しそうに入っていくお巡りさん達も見たことがある。

さて、行き先を決めていない。スタンドで南に行こうか東に行こうかと空を見て風の動きを見る。西は雲が出つつあるのでとりあえず東に向かうことにした。1時間の距離にあるTarrasという小さな小さな村に生かしたカフェがあるのだ。


さすがに車が多い。びっちり並んでいる。それでもしばらく行くとワイナリーの横にある長い直線が続き車間が開いてきて割と軽快に流れるようになった。しかしながらペースはやはりちょっと遅めだが、心地よく走れた。

ふと前方の反対車線の路側帯から出てきてUターンをした車が我らの2台前方に合流した。パトカーだった。おそらく反対車線に止まっているトラックは何かで切符を切られてしまったのだろう。今日は稼ぎどきに違いない、とか、そんな会話をKuzzyさんとしながら気をつけようねと前に進んだ。インターコムは便利で退屈しない。

するとパトカーと私たちの間にいた車がいなくなりもろにパトカーに付いていく形となり道は渓谷地帯に入った。ここの入り口には追い抜き車線があって、大概ここで前方にいる車をすっこ抜きするのだが、今日は目の前にパトカーがいるのでおとなし〜く走ることに決定。周りの車も全く追い抜きしない。ゆったりと流れるエメラルド色の川に沿って走る。今日はゆっくりめなのでよーく見える。

チラホラと黄色くなった葉っぱが多いところと、まだのところと現れているが、おそらくあと2週間でガラッと雰囲気が変わり、真っ黄色の世界になるだろう。そしてそれは3週間くらい続く。なので日本のゴールデンウィーク辺りでもまだ紅葉が見られると思う。それを見に来る観光客もまた多くなるだろう。

渓谷を抜ける直前にもう一つの追い越し車線が長くある。パトカーの前に数台車が詰まってきていてずっと90キロ弱で走っていた。ここで追い抜きしようかどうしようかとKuzzyさんと相談するのだが、乗り気でなさそうなのでここでもじっとした。ちょっとでも100キロを超えてしまうようなことがあればここは渓谷だけど警告だけでは済まされない。

そんな渓谷を抜け、果物の産地Cromwellに着くと急に空気が冷たくなった。山脈を超えたからだろう、天気が違う。まだ日は刺すが全体をぼんやりと雲が覆い始め、空気が冷たくなった。どうやら私は少々薄着で出てきてしまったようだ。夏とほぼ同じ、革ジャンの下には長短Tシャツの2枚である。さみーっと喚きながら走り続けた。


Tarrasに着くと何台か見覚えのあるバイクが停まっていた。たまに一緒に走っているクラブの連中だった。みんな走るのが好きなんだなあと実感。でもチョイ乗りで行ける範囲と道の数が限られているので会う確率が高い。

来た道はちょっと違ったがほとんど付いた時間は一緒だったので、コーヒーブレイクを一緒にして、これから一緒に走ることにした。

みんな綺麗にバイクを停めるのは得意じゃない。

XR乗りのいっかしたゲキっ速の女性がいるのだが、今回彼女はMT09に乗っていた。XRがツーリング中に壊れてしまったという。旅の途中だったので2日間はタンデムで我慢したけどそれ以上我慢できなくて買ってしまったという、すごいニュースだったが相変わらず走る速度は変わってない。いい買い物をしたのではないだろうか。

この団体の中では一番の知り合いもCB1000からCB1300に乗り換えていた。私からの見た目は何一つ変わってないように見えたのだが。彼もハッピーであった。

よく見たら、今日出がけに見たガソリンスタンドから出てきたハーレーDynaはここにいた。どうやらみんなと一緒だったのだ。我々はおそらく10分くらい遅れて来ていたということだ。


一行はWanaka方向に走り出した。総勢8台だ。ハーレー3台、BMW3台、ヤマハ1台、ホンダ1台だ。こっちの方向はますます寒い。
そんなことを思っていたらちょうど妻からの電話が鳴る。なんでもうちの方は天気も良くあったかいという。ちょっぴり後悔。

Cardronaには歴史的に有名なバーがある。ローカルの人間はここで一杯やっていくのがお気に入りなのだが、今日のこの気温では私は遠慮したい気持ちだった。ちょっと遅れて着くと今度は綺麗に並んでいたので最後尾に並ぶ。


ところがどうしたことがみんながゾロゾロと出てくるではないか。なんでも満席でサーブできないというのが理由で追い返されたらしい。私とKuzzyさんはほっとした。でもトイレへ行ってもっとホッとしたかったのが、みんな出発するというのでそのまま出発した。帰りはざっと40分というところか。

峠を走る。ガンガン登ってガンガン下るのだ。前方のグループはみんなあっという間にいなくなってしまった。みんな私より年上だと思うのだが、ガンガンと大人気なく行ってしまう。

この峠は国道で最高地点を走るものなのだ。そしてここがサミット。町の高さがだいたい330mなので700m弱も上がってくるのだ。なるほど、勾配がきついわけだ。



頂上に着いたKuzzyさんを捉えた上空には人生で今まで見たこともない雲が空一面を覆っていた。
それから我らはトイレトイレと念仏を唱えるようにして家路を急いだのだった。