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2016年2月4日木曜日

新春! 3Days ツーリング パート2

先日の続き。

目が覚める。一人で一部屋を使うというちょっと贅沢なツーリング。今までにない良い感じだ。以前Kuzzyさんと一緒の部屋に泊まった時、私が寝る前に眠られて、いびきが耳についたのを憶えている。私が先に寝てしまえば、その逆の立場だったろうに。

そして歳上のKuzzyさんは朝がめっぽう早い。歳を取るごとに早くなると本人は言っていて下手すると4時半には起きてしまうと言う。同じ部屋で寝るのはやはりちょっと辛いと思う。ごそごそ朝から動かれたら寝不足になってしまうではないか。

さて、半年前の冬から朝ごはんを抜いている生活をしている私なのだが、それをKuzzyさんに強要するつもりもないが、食べずに走り出すことにした。もう9時半だ。

ホテルのすぐ前の道に平行に線路が走っている。有名な?トランツアルパイン鉄道につながっている線路だ。いつか乗ってみたいと思っている鉄道で、南島を縦断するルートだ。山岳地帯を抜けていくのがすごく魅力的だと言われている。

今日はその線路にほぼ沿って走る予定だ。

しかしながら、せっかくGreymouth (グレイマウス)まで来ているのだから、ちょっぴり北へ走ってPunakaiki (プナカイキ)を見ていきたいと私が言う。あんまり乗り気じゃなかったKuzzyさんだったが渋々OKを出してくれた。


気持ちのいい朝だ、本当に清々しい。ここがGreymouthだなんて信じられない。

早速止まって写真をパチリ。水平線はやはり平らだ。丸くはない。向こうにはオーストラリアがあるはずだ。


展望台に着いたので、また止まる。この道はNZで一番好きだという人が少なくない。


この海岸沿いに走っていくのだ。
これはめちゃいい。

道中、Kuzzyさんは「いやあ、いいなあ、いいなあ」とずっと言っていた。
来て良かったね。

崖っぷちに張り付くようにおそらく立っているのではないかと推測される家々の入り口を通りすがりに見ると、彼らは一体どんな暮らしをしているのだろうかと思う。

するとKuzzyさんは「住んでもいいなあ」、とまで言う始末。
今日は天気がいいから本当にいいけど、さ、天気悪い日も見た方がいいんじゃない?と補足を入れる。
ウエストコーストの天気は舐めたもんじゃないはずだ。もちろんKuzzyさんもそのことはご存知だ。




プナカイキのパンケーキロックスに着く。
ここはウェストコーストの三大観光ポイント。本当に3つか知らないが。
波が激しく切り立った特徴ある形状の崖にぶち当たり、吹き塩になって見事なまでのパフォーマンスを満喫できる。Blow Hall (ブローホール)と言う。


バイクを止めるともう駐車場は一杯。人の多さがすごいことになっている。
我々はまっすぐにカフェに向かった。やっぱりKuzzyさんには空腹が耐えられなかったのだろう。なんとなく誘ってみると二つ返事だった。

パンケーキロックでパンケーキを食べようなんてオヤジギャグにもならないことを言いながら店に入ると、目に飛び込んで来たのはまさにそのメニューだったので、迷いなくそれをオーダー。
朝とも昼とも言えるブランチを食すことにした。



5分とせずに渡されたブザーが鳴り、カウンターに取りに行く。最近こんな感じの所をそこかしこで体験した。いずれも人が多い、空港とか、そういう所だ。あまり好きではない。客扱いされてない感じがするからだ。カフェは小さいに越したことがない。

さて、Kuzzyさんも同じものをすぐ後ろで頼んでいたのに、そのブザーは待てど暮らせど鳴らない。私はもう食べ終わる直前だ。カウンターに伺いに行くとあと5分だそうだ。なぜだ?
ようやく出てきたものは私のとは見てくれからして大きく違うものだった。第一にすごく焦げてる。だらしない観光地のレストランなんてそういうものなのである。残念でならないが、そういうことが多い。やはり、寄るもんではない。


とりあえず腹を満たした二人は散歩がてら、パンケーキロックを見に行く。
しかしながら、この時は満潮ではなかったらしく、見事な潮吹きなど微塵も見せなかった。まあ、何度も見たことはあるのでいいのだが。


さらにもうちょっと奥の展望台まで行ってみようとさらに誘う。パンケーキの一件で更に機嫌を損ねたKuzzyさんを説得。
そうしてここに着いた。





どのくらいここにいたのだろうか、これからもうちょっとだけ先に行くのだが、その道を眺めるだけでウキウキする。
ちょうど一台のバイクが走り抜けて行った。次は我々の番に違いない。


やはりこの景色、数軒、豪華な家が建っているのが見えたし、最近、土地開発しているのだろう、この近くに大きなエリアが宅地場になっていた。きっとこれから豪華な家々が建つのだろう。景観が乱れなければいいが。

ちょっと行った先にある部落でUターン。同じ道を帰ってくる。これもまた悪くない。
でも心持ち向かい風になっているのに気づいた。

帰りも家を見るたびに、Kuzzyさんはいいなあ、住みたいなあ、と何度も呟いていた。

Gleymouth に戻り、ガソリンを入れていよいよArthur's Pass(アーサーズパス)に向かう。実はこの道の一部はまだこのハーレーで通っていないところだということに気づく。道はいい。73号線だ。

ほとんどが程良いRで、高速のまま駆け抜けられるコーナーであり、起伏もあり、渓谷が見え山が見え、目も楽しませてくれる。交通量が高いのが難だが。つい先日もその坂道でバスがバンに当たってひっくり返り何人かが亡くなったとか。傷跡がガードレールにしっかりと残っていた。


前に通った時にちょっと気になったパブがなんとこの山奥にある。Arther's Passの一歩手前、Otira (オティラ)というところだ。入ってみようよと言う私をKuzzyさんが咎める。でも止まる。

建物の横にあるキャンプテーブルでカップルがバーガーを食べていた。お味は?と聞くと、時間はかかったけど、美味しいよ、と。中も面白いから入ったらいいよと勧められる。

一体どこが玄関なのかよくわからないというか、はっきりしない造りのドアを開けて入る。中ではもっと若い、イギリス人?らしく見えるカップルがフィッシュ&チップスを食べていたが他には誰もいない。

周りを見るとなんだか今まで見たこともないものがたくさんある。どちらかと言うと、まともな趣味ではないというのがよくわかる。しかし実に興味深いものであった。

ウロウロしていると、店員らしき人に声を掛けられる。何か用かと。とっさに何か食べたいかななんて言いながら、カウンターに近づきメニューを見ようとして目に入ってきた看板の文字があった。Whitebait(しらす)のサンドイッチだ。うちのは新鮮でうまいよというからそれにした。今シェフが休憩なので、できるまで15分待ってくれと言われる。

我らがバイカーだと気付くと、その店員は「俺は昔、ヤマハのワークスのシェフをやってて、世界中を駆け巡っていたんだ」という。今はこの村を買い占めて俺の夢の国を作るんだなんていう感じで話し始めた。確かにそこに見えるもの片っ端から彼が買ったものらしい。

建物の上を指差して、後で上の部屋を紹介させてくれと、言いながら持ってきたサンドイッチと代わりに奥に引っ込んでいった。ふと気づくと先ほどまでいた若いカップルはいなくなっていて、ほとんど食べていないフィッシュ&チップスがテーブルに残されていた。
目の前のサンドイッチは大丈夫なのだろうか。

恐る恐る口に運ぶと、意外や意外、めちゃくちゃうまい!これはびっくり。見てくれと味は一致しないのだ。本当に今までで一番うまいWhitebaitだった。


食べ終わると、そのサンドイッチを作ってたシェフのおじいさんが館内ツアーをしてくれることになった。いろんなアンティークを一つ一つ手にとって紹介してくれる。驚いたのはEdgsonと書いてあるむかーしむかーしのレコードプレーヤーだ。手で回すのだ。しかもまだ音もちゃんと出る。

上の部屋には先ほどのヤマハのおじさんが見せてくれた。ここのオーナーだという。2億もかけてここを直したそうだ。150年前の形を純粋に復元したそうだ。家具もここまで気合が入っているのは初めて見た。

残念なのはトイレとバスルームが各部屋にないことなのだが、役所からの命令で、こと建物は昔のままの形を保持しなくてはならないらしい。割り切って昔の造りを味わっていただくためにそれもその味だということで妥協したらしい。商売繁盛して欲しいところである。そういえば我々がそんな話をしている最中にオーストラリアから来たという3人組のおじさんライダーがチェックインに来ていた。大きなおじさん3人が小さな部屋で一緒に寝るらしい。健闘を祈る。



馬車がめちゃくちゃたくさんあって、将来ここは博物館になるらしい。こんな自転車もあったので、Kuzzyさんが挑戦。おじいさんシェフが見本を見せてくれた後、Kuzzyさんに突き出し煽ったのだった。

そういえば、と、ヤマハのおじさんオーナーは帰りがけに、サンドイッチどうだったかと我々に聞いた。うまかったよ、と答えると、それなら良かったと言った。
あのおじいさんのシェフはまだ見習い中なのだとポツリと言った。ほう。


さて、思いがけずにいい時間をまったりと過ごしてしまった我らは東に向かう。これからまだ上り、峠を越えるのだ。
道は前回通った時は工事中で、長い砂利道だったのだが、その工事が終わったせいで、素晴らしく綺麗な道になっていた。

下りに入ると、こちらも工事していて、もっと広い真っ直ぐ目な道になるようだ。すぐ脇にはその私が乗りたい列車のトランツアルパインの線路が走っている。



いよいよ峠も終わりな感じなると奇岩群がある。右に左に、ちょっと遠めなのだが、確かに見える。すぐ下まで歩いて行くことができるのだが今日はもう時間切れだ。


今夜の晩はMethven(メスベン)だからほんのもう一息である。
ところが峠の端あたりまで降りてきて東側を見るとなんと雨雲が待っているではないか。びっしりと高層のグレーの雲が覆っている。気温も全く違う、確実に寒い感じだ。

そういえば、昨日からずっとなんか体調が悪い。鼻は止まらないし、確かに頭も微妙に痛いし、熱もある気がする。風邪なのか?

降らないでくれ、とお願いしながらひたすらまっすぐな道をメスベンに向かって走る。本当にまっすぐな道だらけで、しかも平らなので、どっちに向かっているのかよくわからない。まっすぐなだけに間違えたら大変なロスになる。慎重にGoogle Mapsで見て確かめる。

この辺の道路標識の表示方は住んでいる人にしかわからない。と思う。
とても意地悪なのだ。
あと何キロと時々見える看板なのだが、まっすぐ走っているにも拘らず、距離が増えていったりする。方向は合っているのかなあと、自信をなくしてしまう。

なんとか降られずに着いたMethven、友達のうちに泊めてもらう。でもその友達は不在でおくさんにお世話になる。非常に料理が得意で、それもそのはず、シェフなのだ。

お美味しい食事をたんまりとご馳走になり、ご満悦の二人だった。最後にはKuzzyさんもいいことがあったと1日の幕がめでたく下りたのだった。




2014年8月17日日曜日

バイク仲間と村おこし計画

前回の続きの2012年3月のこと。

かくして一行は再び轟音をたてて次々と出発する。やっぱり先導はC氏である。そのすぐ後ろに着いて行くのが私とKuzzyさん意外の唯一のHarley乗りであるS氏だ。いつも乗って来るHarleyが違うのだが、いつもツアラーだ。20人余いるのにハーレー率が意外と今回は少ない。

彼はヨーロッパやアメリカにKiwi達 (NZ人)を連れてHarleyで旅をする旅行会社を経営しているという。納得だ。走りも渋い。あんなに重そうなハーレーを軽々と扱っている。でも自慢のブツはハーレーではなくヘルメットらしい。

なんでもシューマッハがデザインに加担したとか、作らせたものだとかそんなことを言っていた。ジェット型でカーボンファイバーで作られていてとにかく軽いらしい。ガソリンスタンドなどでのちょっとした休憩中でも殆どヘルメットを脱がないのはかぶっていても気にならないというのが理由らしい。価格も$2000超えと言っていたからほぼ20万円くらいということだろう。ほほう。

道は右も左も何にもないという表現が正しいのかもしれない。目立つものはなく、ただただ荒野が広がっている。その殆んどは羊のファームだがあまりに広いパドックなので羊の姿もまちまちだ。時折、散水してある緑の芝があるところとただただ茶色の土地が広がるところと交互に現れる感じだ。

全体的に広い道で週末だからか交通量はほとんどない。みんなスカッと飛ばして行く。
とあるとこを左に曲がればBlue Lake (ブルーレイク)という単純な名前のきれいな湖があって、そのほとりには幽霊の出る有名なホテルがあるが、今回は行かない。ここに着いては今後のKuzzyさんとのツーリングで書こうと思っている。

Ranfurly (ランファリー)という町に着く。
初めてこの町を通過したのは18年程前だが、国道でたどり着いたこの町は右を見ても左を見ても栄えているとはとても言えない商店街が並んでいる。目的地方向の道路標識をたどりながら行くとぐっと左に曲がり、更にワンブロック進むと直角に左に曲らせた後直進だ。ん?と思う。来た方向に戻っているのだ。

すると今度は右に曲がっていてなんとなく目的地方向に向かう様になる。ふと見ると、やっぱり町に入る手前にも道があって、町の中を通らずに行く事もできるようになっているのだが、国道のサインはその道の入り口に出ていない。

普通の町であれば国道を迂回させて余計な車をを通らせない策を取るのだが、この町はその逆で、わざわざ一見さんを取り入れて町にお金を落とさせようというのだ。町おこし策なのだろう。
しかし、その初めに来た18年前とおそらく微塵も変わりがないと思う。策は果たして成功しているのだろうか。

ガソリンをそれぞれ補給する。何台も一斉にやるのでスタンド側も対応が大変だ。と言ってもセルフなので、レジが忙しいだけなのだが。きっと大賑わいでてんてこ舞いな感じなのだろうか。嬉しい悲鳴が聞こえてきそうだ。

85号から87号へ右に入ると道はぐっと狭くなるが流れるワインディングと小高い丘が出てきて風景もかわる。とても気持ちがいい道だ。




割とすぐに2軒目のカフェに着いてしまう。ランチタイムとなる。
我ら以外にも結構混んでいたのには驚いた。もちろんここも前出のオタゴトレイルを走る自転車の人達のオアシスの一つで成功しているのが要因だ。見事な村おこし計画だ。

ランチで同席したカップルと話す。ホンダを駆る彼はドイツ人で後ろにやっぱりドイツ人の奥さんを乗っけていて、奥さんも免許を持ってるのだが、まだ経験が浅いし、周りはみんなリッターバイクだらけなので、彼女の駆るちっちゃいのじゃあ足手まといになるという事で今回は後ろに乗っているらしい。

今回一人参加で来ている私から見てもちょっと目上のお姉さんは姿勢が良く、ぱりっとしていて笑顔を絶やさない革ツナギの似合うすてきな人はグリーンのトライアンフに乗っていて走りっぷりもものすごかった。

やっぱりこのクラブのリーダー格であるKiwiのカップルがいて、二人ともBMWに乗っている。彼らは真冬でも普段の足代わりに使っているので、良く見ることがある。

一通りのあちこちの人と挨拶程度の会話の後、ドイツ人の彼が気がついたことを言った。Kiwiはイギリス車やドイツ車に乗り、ドイツ人は日本車に乗り、日本人はアメリカ車に乗り、アメリカ人はイタリア車に乗ってると。当たってて面白かった。

カフェを出てからすぐを左に入った道は荒野を抜けるユニークな風景が続く。
団体で動くとちょいちょい写真撮影できない事が辛い。また是非訪れようと思った。


その先にはなんと金鉱があるという。わくわくして見物に行くと正に高みの見物でフェンス越しに遠くから掘っているのを指をくわえて見るばかりだった。国内最大級だという。この国にはまだまだ金が眠っているのだろうか。ゴールドラッシュがあった150年程前の賑わいはあのランファリーでもあったらしいが、今はもうすっかり無い。

こうしてぐるっと地図上にループを描いて我々は帰路についたのだった。





2014年8月15日金曜日

走行会でオアシスを見る

2012年3月のこと。

地元にもツーリングクラブがある。あんまり大勢と走る事もないのだが、今まで5回くらい参加した事がある。今回は初めてKuzzyさんも連れて行った。

クラブのリーダーはC氏だ。C氏は発言が明確であり、揺るぎない決断力を持ち、ユーモアのセンスといい、繊細な気配りといい、全てにおいてリーダー気質があってみんなに人気。バイクでのツーリング経験も世界中に及び、所有するバイクも多いし、話が尽きない。いつも我々の先導を突っ走っているのでスピード違反チケットも一番多くもらっているらしい。皆が慕うのも無理はない。

集合場所はいつものバーの駐車場だ。ガソリンスタンドの目の前なので、そこで満タンにしてからやってくる人も多い。今回は20台くらい集まっている。
3月の終わりとあって秋との境で、みんな走れる時間の限りを感じてか、参加者が多くなったのかもしれない。天気がいいのも後押ししたみたいだ。

どうやら全員集まったらしく、出発だ。一斉にエンジンスタートするとものすごい音になった。次々に目の前のランドアバウトを通過して東に走り出す。

彼らのペースはちと速い。普段のKuzzyさんとの走りだともっとゆっくりなのだが、気を抜くとすぐ離されてしまうので、気持ち急ぐ。どんどん前を走る車達を追い越していく。普段、自分たちのみで走っていると気にならないけど、こうして20台が次々と車を追い越していくと見た目に変である。道路の都合で抜けない所もあるので先頭とはどんどん離れていってしまう。

元祖のバンジージャンプサイトがある渓谷沿いを走る道は嬉しいワインディングなのだが異常に遅い車がいると迷惑も甚だしい。大概に後ろの車を詰まらせているのはレンタカーに乗るアジアからのドライバーだ。これは迷惑だけじゃなくて危険でもある。

基本的に彼らは車の運転能力が備わってない人達なので、脇に避けて後続車を先に行かせるという技術がないのだ。中国系は顎をハンドルの上に乗っけるような形で前のめりになって運転している。インド人の場合はどっしりと後ろに座ってるが車の挙動は一緒である。精神論の違いなのだろうか。自信がない人々と自信に有り余ってる人々。

この南島での交通事故の25%はそうした海外からの旅行客が起こしている事故だと今日の新聞に出ていた。実際にそういう運転に巻き込まれた2輪に乗る夫婦ライダーが死亡したのをきっかけに署名運動が起きている。残されたまだ小学生の子供が世論に訴えたのだ。内容はこれからどうなるかわからないが、レンタカーを借りる前にドライブテストをさせるのか、ドライバーライセンスの提携を諸国と切るのか。私も署名した人間だが、果たしてどのようにすればうまく行くのだろうか。課題は多い。

普段、自国でも殆ど運転しないような人が海外にやって来て開放的になってしまい、やってみちゃおう、なんて思わせてしまっている観光戦略が問題であるとも思う。儲かるのはレンタカー会社と板金屋や修理ガレージだけ。被害者は国民と観光の交通会社だ。

そういえば昨日、町で停まっていた私の車の目の前に駐車したぴっかぴかの4駆のレンタカーから下りてきたのは4人組の日本人OLらしき人達だったが、すっごい駐車テクニックで思いっきり斜めになった車のまま夜の町に笑顔で消えて行った。あの運転の仕方だと、ほぼ間違いなく免許を持ってるだけの人かと思われる。お願いします、誰も傷つけないでください、と祈るばかりだ。



Cromwell (クロムウェル)でWanaka (ワナカ) 方面から来るメンバーと待ち合わせをする。巨大な果物のハリボテの下だ。絶対に見落とせない集合場所だ。

とりあえず、NZにはたくさんの巨大ハリボテがあちこちにある。大きさは10m近いものが殆どだ。その町のアイデンティティを示していて、町の人は誇りに思っている。魚だったり、果物だったり、土地の産物だ。何とも田舎臭く、こういう田舎にしかない。
ガンダムやゴジラもひょっとしてそういう類いのもの?

クロムウェルからは南下して行く。Alexandra (アレクサンドラ) を外して通って奥に進むと荒野に出る。周りは殆んどが茶色の大地で所々が緑のパドック。かっこいい岩がガンガン突き出ていたりするファームの脇を通る。割と平坦でまっすぐな道が多い。

その昔、クイーンズタウンから繋がる石炭鉄道があって今はそのレールが一部取り除かれ自転車道として使われている。Otago Central Rail Trail (オタゴ・セントラル・レール・トレイル)と言うのだ。全体的に平坦な土地というのはレジャー自転車乗りにとってはうってつけで、あちこちの宿に泊まりながら2-3日を使って全行程を走るツアーが凄く盛んである。老若男女が楽しめると言う訳だ。 Kuzzyさんも途中まで走った事があって、まだ続きがあると言っていた。いずれ私も子連れで走ってみると思う。

着いた所はLauder (ラウダー) と言う村にある、そんな自転車乗りがオアシスと呼ぶだろうのカフェだ。このアレキサンドラと言う土地は国中で一番暑くなる所であり、一番寒くなる所でもある、という所なのだ。しかもこの辺り、村がそうそうある訳もなく、一旦出発したならば、次の村まではほんとうに何もないという状態。どっかに着いたら正にオアシスなのだろう。

私たちはエンジン付きなので本当は疲れないがそのオアシスに行って、疲れたなあという振りをする。自転車乗り達に冷やかされながらコーヒーをすするのだ。しかし、たちまち我ら20人余がカフェを占拠し自転車乗り達は肩身の狭い思いをしたかもしれない。

つづく。