2015年6月5日金曜日

息子と最後の日を。

2015年5月31日

シーズンが終わり、今日で乗り納め。
頭でわかっていながらもあんまり乗り出す事がなかったシーズン終わり。

そういえば、うちの2番目小僧が急に「バイクに乗せて」とお願いしてきたのが今月頭だった。ちょうど休みで、そんなに天気も悪くない。
ウダウダとカウチでぐうたらしていた自分に喝を入れる。

即刻、小僧を着込みさせ、我も革ジャンに袖を通した。でも下は最近ずっとどこでも履きっぱなしのユニクロの暖パンのままだ。

ヘルメットは奥さんのでぶかぶかだけどもしょうがない。早速インターコムで話せるのが面白くてしょうがないらしい。問いかけては私の答えを待っている。かわいいやつだ。

ひとまず、うちのブロックをゆっくりと一周りする。ほんの2分ほどだ。今朝の雨上がりのせいか、意外にあったかい。ところでユニクロの暖パンは優秀だ。化繊でできているのに薄っぺらの革パンツよりもあったかく感じる気がする。

小僧の方はと聞いてみるとしっかりと着込んだせいで「あっつい」などとほざく。最近は寒くなったにもかかわらず、ほとんどを制服のポロシャツ1枚で過ごしている半ズボン坊やは普段からの鍛え方が違うようだ。

もうちょっと周りを回ってみよう。

Kuzzyさんのうちへ行ってみた。するといつもの音に気がついて窓から撮ってくれた。
二人で手を振った。Kuzzyさんのハーレーはもう既に冬眠に入っているので一緒には走れない。そのまま二人で更に行く。

「どこへ行きたい?」と聞くと「町に行ってアイスクリームを食べたい」と言う。


いや、この寒さでさすがにそれはないだろう。
という事で、ちょっと高台まで。

わりと急な登りでしかもぐいっと曲がった坂を登ると早くも砂利が巻いてあった。冬の風物詩だ。氷が張るのでそこらじゅうに巻くのだ。危ない危ない。


いつもおちゃらけな小僧で、まともな笑顔が撮れる事がない。偉く得意な顔になる。全く誰に似たんだか。たまらなく親バカになる。


私が撮り終わるとカメラを貸せとiPhoneを奪い取られる。
そして撮られる。


寒い青い空の下、二人の男は交互にヘルメットの中で満面の笑みだった。

私には14歳になる長男がいるのだが、彼はバイクにも私にも全く興味がないらしく、性格も全く合わないのだが、この8歳次男とはめちゃくちゃ合う。遺伝子が分裂したかのようだ。正にコピーミーである。

最後にガソリンスタンドに寄って支払いを済ませる時に店内に一緒に入ると、セキュリティの都合上、ヘルメット着用のままだと入店お断りなのだが、さすがに子供はOKのようだ。ここでもなぜか得意そうな笑顔を見せる小僧だった。

あと10年経ったらこいつも乗るようになるのだろうか。父親ライダーならきっと誰もが思う事なのだろう。

満タンにしたハーレーはこれから3ヶ月ガレージでゆっくりと眠る。