2014年9月4日木曜日

わたる道は崖ばかり

ようやくライセンスと呼ばれる自動車税・自賠責保険料がまとまったもの(これが結構高い。)
を9ヶ月分買い9月1日より路上に戻ったので、早速走りだす。

今回で2日目。これまたちょい乗りだが今日はあったかい。革ジャンにジーパンで寒くない。南に向かって走り出した。湖に沿って行くのだ。湖が近くなったり遠くなったり、高低差もいくらかある。氷河期時代にできた氷河が削り残した2000m級の山々の合間を抜けて行くのだ。

エンジンの鼓動を感じながらすいすいだ。道もすいているし、太陽も眩しい。久々な感覚を取り戻す。

20分程走ると着くのがここ、Devil’s Staircase (デビルズ・ステアケース)とえらい名前の付いているところだ。悪魔の階段。まあ、わからないでも無いけど、それには今日は天気が良すぎてしまっている気がする。

ちょっとした広場になっているので、ここに車を停めて写真を撮る人は多い。ガードレールの外側は絶壁になっているので、風が強い日などは淵まで行かない方が身の為だ。水面まではおそらく30mくらいある。



話はライセンスに戻るがこの国では事故に関する医療費への個人負担というのが大幅にカットされている。ACCと呼ばれる機関でいわゆる事故で起きた怪我の全てが対象になっている。ホビーでのスポーツで、例えば釣り針を腕に引っ掛けて怪我をする事もあれば、仕事中に金槌を足に落として怪我するものも含まれ、靴ひもを自分で踏んづけて転んでも、もちろん交通事故も含まれる。

そのACCに対して払われているのがライセンス代の殆んどを占めている。車のライセンスももちろん入っているが、2輪に対してのそれの方が断然に高い。それに対して今、この国のライダー達はこぞって文句を言っている。つい最近国会をライダー達が取り巻いて抗議をしたとニュースでやっていた。インターネット上での署名運動も盛んである。もちろん私も署名した。

国側曰く、2輪の交通事故によるACCの負担が大きいからというのが理由らしい。でも内訳は2輪が4輪車の巻き添えになっている事が殆んどの原因になっているし、車と当たれば怪我をするのは2輪車に乗っている方であるのは当然の話だ、というのが我々の主張であるし、であれば、無事故経歴が長い人程、割引制度があってもいいんじゃないかと、訴えている。我々は将来を変えたい。
蛇足だがACCはなんと海外から来ている旅行客の怪我の治療費の面倒までもみると言う。これはまず第一に変えてほしいところだ。NZに来る方々はちゃんと海外旅行保険に入ってきてくださいね。


という訳で、崖である。ACCのお世話にならない様に注意して写真を撮った。

2 件のコメント:

  1. なんか片岡義男の本を読んでるみたい・・・。Mizさんは意識して書いてるんでしょうか。

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    1. 匿名さん:ありがとうございます。すみません、初めてコメント頂いたので、今の今まで気づきませんでした。有名作家さんですよね、片岡義男さんって? 意識するも何も、ド素人です。写真を生きる糧にしていますけど、文は楽しんでます。

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