2014年7月5日土曜日

真夏の2日間 - Milford Soundへ その4


Lake Gunn(レイク・ガン)を過ぎてすぐにこれまた三大遊歩道のうちの一つ、Routeburn Walking Track(ルートバーン・ウォーキング・トラック)の入り口であるThe Divide(ザ・デヴァイド)というバス停がある。人々はここから2泊3日でQueenstown側に向けて歩くのだ。

日本からも毎年、たくさんの人が訪れている。そんな人達を歩きながらガイドするのがKuzzyさんだ。そんな人と森の中をバイクで走り抜ける訳だから、質問するとそれなりに早口で色々説明してくれる。 

The Divideを過ぎると道が途端に狭くなり急勾配を下って行く。こんなところでバスとすれ違うのは嫌だなあと思うが、一日十数台以上は走っているバス達もこの時間になってしまっては全く走ってない。遅めに出て来たので、もう6時前。しかし夏至の2週間程前のこの日の日の入りは9時半頃だ。他のホリデーの車も殆どいない。道はほぼ我らだけの為に用意された様なものだ。

そのちょっとした森を抜けると急に周りの山々が接近する。間近にそびえ立つ岩山の迫力が凄い。一応、路側帯の一番広いかと思われるところにバイクを止めてしばし見上げ感動に浸る。

このKuzzyさんの嬉しそうな顔。

すぐこの先にあるのがMonkey Creek(モンキー・クリーク)。大きめの駐車場がある。なぜモンキーなのか知らないが、そんな名前がついている小川だ。とにかくこの山から流れて来る水は凄くおいしいので有名。サドルバッグに入れていた買ったボトルの水を捨ててここで入れ替える。間違いなくこちらの水の方がうまい。しかもめちゃくちゃ冷たいのは言うまでもない。大自然を肌で感じるところだ。


Kea(ケア)という国鳥がいる。高所に住んでいるオウムの仲間だ。かなり賢い鳥らしく人間の2歳児くらいの思考能力があるというが、その分、いたずらも盛んである。とにかくその鋭いくちばしで突っつけるところは突っつきまくる。車のワイパーや窓ガラスのシーリング、バイクならば間違いなくシートやグリップ、サドルバッグ類などは食いちぎられて、ずたずたにされてしまうことだろう。人間の間近までくるが危害は加えられたと言う話は聞いた事がないので日本のカラスよりはましかもしれないが。もちろん害鳥ではなくて保護指定されている。その為、エサアゲは禁止なのだが車のオーナーも自分の車を食べられたらたまらない。 我ら、我が道を行く。


長い長いとても暗いHomer Tunnel(ホーマー・トンネル)を抜けると、そこには美しいワインディングが私たちを待ち構えていた。


夜は村で一件だけあるバーレストランでワインで祝杯を上げた。 満月に近い月が眩しい夜だった。


*本日のルートはこちら


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