2014年8月29日金曜日

○○と煙は高い所がお好き

2013年12月。
と言う訳で登山である。
と言ってもエンジン付きだから楽である。手頃な距離と、満足度が高いというのもいい所だ。

一日中室内での仕事を終えても日はまだ高い夏の日だ。
Kuzzyさんに声かけて夕方のちょい乗りだ。

ここCoronet Peak (コロネット・ピーク)までは家からたったの20分。
町を抜けずに田舎の道を通ってやって来る。点々とある豪華な農家の大きな農場の間を抜けて来る。草を食んでいる馬や羊が我らのサウンドに驚き奥の方へ急いで走って逃げて行くのが見える。

山を上がるのには更に5分くらい。滑らかなワインディングと遠くまで見渡せる道が気持ちいい昇りだ。過去にはローカル的なヒルクライムレースも何度か催されている。2輪4輪入り交じって走っていた。

まだ高いが傾き始めた日が長めの影を作り始めている。

夏の日の夕方ほど気持ちがいい時間帯があるだろうか。
日中の暑さは和らぎ、程よい気温が気持ちをのんびりさせてくれる。

今現在の冬にはスキー客でごった返すこの場所も、こういう夏の間は物好きしかいない。
他にはハンググライダーやパラグライダーがいるくらいだ。夕方にいい風が出る事があるかららしい。先ほどから次々と飛び立って行く。

我々二人はただただ佇んで目の前の景色を眺めた。雲の流れる画は見てても結構飽きないものなのだ。11月にはまだまだ緑だった下界の牧場も12月の半ばにはこうして焼けて茶色になってしまう。春先に生まれたラムももう半人前くらいの大きさになった事だろう。

折角だからと帰り道は道を変えて町の中を抜けて行く事にする。有名な赤いジェトボートの走るShotover River (ショットオーバー・リバー)に掛かる橋を渡り、南島で最古のバーがあった場所を通り、クイーンズタウンの町のある方向へ進んで行く。

町はクリスマスの直前ですっごく静かだ。クリスマスを過ぎると突然にあちこちから人が湧いて出てくるごとく人が増える。サマーリゾートの掟である。町が活気で満ちる様になると嬉しくなる。移り住んで18年経つが、まだ観光客のような感覚の自分がいるのがおかしくなる。




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