2014年8月21日木曜日

もうすぐ走り出す準備

今回の写真は全て2012年の5月。
冬に突入する直前のちょい乗りだ。ほぼ走り納めの時の事だ。

Kuzzyさんを誘って走った。いつものGlenorchy (グレノーキー)だ。
もちろん天気がよくなければ外に出る訳が無いこの二人なのでこの日は晴れ。空気はパキンとしている。太陽が当たっていて動かなければ寒くはなかったが、バイクともなるとそうはいかない。二人とも革ジャンを捨て、完全防備のナイロン製のジャケットに身を包んで出かけた。

このジャケットとパンツ、NZでは出回る商品が少ないので選べる程ブランドも無い。従ってルートは違ったが入手したものが同じ商品である事が発覚した。
全く二人して兄弟みたいである。良く言えば?ペアルック、もしくはユニフォームなのだ。バイク乗りが何人も集まれば、きっともっと多くなるだろう。

REV'IT!というメーカーで確かに作りは良くってインナーが付けられる様になっていて、付けるとぽかぽかとあったかい。パッドも肩、肘、膝と着いているので普段来ている何も付いていない革よりも安全性は高い気がする。しかし、ハーレーとは見た目が釣り合わないのがしょうがない。


このジェケットパンツを買ったのはハーレーを買った日だった。安いナイロンのブーツも一緒に買った。うちから300km 離れたDunedin (ダニーデン)にある店で買ったのだからしょうがない。雨が降っていたのだ。

初日に雨とは、とほほな気分だが、買った嬉しさは隠せなかった。ここからOamaru (オアマル)の友人宅まで走るのが初めての日の走行になった。

雨の中、初めて乗るHarleyは不安だったが、新品の全天候型ジャケットは見事に体の熱を逃さずドライ状態を守ってくれた。早速テストができたと思えば悪いもんでもないとポジティブに考えることにした。


翌日は更に北上し、Christchurch (クライストチャーチ) まで行くのだが、また雨だった。今日も雨テストができる!! 昼にはミーティングがあるのでしょうがない、行かねばならない。

しばらく走って隣町が近くなると、いつの間にかバックミラーに写るもう一台のハーレーがいた。カバンをたすきがけにした大学生みたいな雰囲気で、カッパどころか、普通の薄っちいジャケットにジーンズしか着ていなくてずぶぬれになっていた。本物のハーレー乗りはこういうものなのか、すごいなあ、と感動した。彼はあっという間に私を抜き去り、近くの家に曲がって入って行った。ちょい乗りに出かけていたのだろうか?


途中、初めての給油をした。Timaru (ティマル)に着いた時のことだ。進行方向に対してバイクをパンプの右側に止めてしまうとスタンドを出した時のバイクの傾きは当たり前だがパンプ側と反対になってしまう。まあ問題ないと、パンプとバイクの間に立ち、ノズルを手に注ごうとすると意外にこれがやりにくい事に気がついた。タンクキャップを開けると更にしきりがあって、そこに狭い穴がちょこっと開いている。(ディーゼルを間違えていれない様にかな?)背も低いのでその穴がよく見えない。

タンクにこぼれない様にと身を乗り出して丁寧にノズルを入れてホッとし、ハーレーから離れようとすると、右膝が離れない。見ると膝がエキパイに当たってて溶けているではないか!
剥がし取ると内膝には直径2センチ程の丸い穴ができてしまった。悔しいったらないのである。エキパイには溶けたナイロンがねちゃっと付いていた。

以来、給油の時はちゃんとバイクの左側に立つ様にしている。高いレッスンだった。今はその右膝には黒いガムテープが張られている。これを見る度、この苦い経験を思い出すのだ。

ちなみにその後、クライストチャーチをその翌日に出発したがやっぱり雨。Tekapo (テカポ) 辺りまでの250kmはずっと雨だった記憶がある。やっぱりツーリングは晴れに限る。

そのジャケットとパンツだが、基本、寒い時期にしか着ない。もしくは、ロングツーリングでヤバそうな予報が出ている時には着るのだが、暑い時はめちゃ暑いのだ。まあ、それは革でも一緒だが。今まで約3周南島を回ったが、2周はこれを着てたので、そこそこ活躍はしていると言える。

そして、あと10日で解禁日がやって来る。9月からは乗れるのだ。
やっぱり最初のうちはこれを着て乗るのだ。

ああ、待ち遠しい。



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