2014年8月7日木曜日

潮干狩り − 気ままにぐるりと2000km Part 3

2012年2月。
ここMotueka (モトゥエカ)では最高な天気となった。
友人宅ですっかりホリデー気分を楽しみ、いい思いをさせてもらった。

ここの気候はすばらしい。老後に移り住む人達もすごく多い。
年中あったかい感じがしているし、海はめちゃくちゃ奇麗だし、ワインもおいしいし、忙しくない感じがすごくいい。そういう所が好きな人間にとっては実に嬉しくなっちゃう所なのだ。

私の住むクイーンズタウンのリタイヤ予備軍も将来住みたい所、第一候補に上げる土地である。(友人家族はまだ40代だがとっとと移動した、先見の目がある人なのだ。)

隣町のNelson (ネルソン)はもっともっと都会っぽい感じがあり、日本の会社から派遣されてきて住んでいる人も多いと聞くが、町でそんなにアジア人を見かける事もない。国内9番目の大きさの都市だという。

これはモトゥエカでの一コマ。こんな車が普通に走ってる。


朝はだらだらと過ごしてしまい、午後になった。出かけなきゃ。
道は幹線道路以外は結構狭い。田舎の道だ。ワインディングもきついのが多い。

誰が言ったか世界一のビーチと賞賛された事があるというKaiteriteri (カイテリテリ)というビーチがある。どっかのウェブサイトでみた事がある。
確かに絶賛ものだが、果たして世界一かどうかはわからない。

川が流れ込んでいてそれが面白い地形を作っているのだ。オレンジ色の砂はこの辺の特徴。青い海とのコントラストは最大だ。

ベンチに座ってビーチを眺め、売店で買ったサンドイッチをシュウェップスのレモネードで流し込む。どうもこの売店と隣のレストランの2軒しかチョイスがないところは許せないところだが。

しかし、どこまでも美しい海岸線を見ているだけでも満足してしまうのは、普段、2000m級の山々に囲まれた生活をしているからなのだろうか。

見晴し台がある丘に登ってみようと思った。しかしこの天気、革の上下を着ての行動は辛い。上着をサドルバッグに押し込んだが、下はしょうがない。バイクのブーツと革パンツで歩き始めた。汗をかかないようにゆっくりゆっくりと。

丘を越えた反対側のビーチはリトルカイテリテリと呼ばれていて、高級住宅地がずらっと並んでいる。なるほど、こっちもいい所である。億万長者ばかりが住んでいるのだろう。もし自分がここに住んでいたらと、ちょっとだけ想像してみるが、想像力が足りないみたいだ。全く想像できなかった。


さて、バイクに戻り、奥の道へと進む。このビーチを過ぎると次のビーチまでの道が凄い。強烈なワインディングの連続だ。ほとんどが片方が壁でブラインドだし20-30km/hくらいしか出せないのだが、スピード標識は100と書いてある。
この国のこんなところが好きである。
やっぱり写真を撮る為に戻れば良かったなあと後悔する。


さて、着いたところはMarahau (マラハウ)という。Abel Tasman Walking Track (エーベル・タズマン・ウォーキング・トラック)という超人気のルートの入り口がある。このルートは海沿いを歩いたり、はたまた潮の状態によっては海を渡って近道できたりとか、小鳥がさえずりながら付いてきてくれたり、とか、いろいろだ。全行程は3泊4日コースだが、船付き場が所々にあるので、好きな部分だけ歩いたりする事もできるという便利さ。

以前にはその友人家族とここでキャンプをして、歩いたりした事がある。そのキャンプでの夕飯のメインの料理の具の調達は海だった。ここの海はCockle (クックル)という貝がすっごく捕れるのだ。もちろん拾う数に制限はあるが。味はアサリみたいな感じで、肉厚で、何しろ新鮮なのは何でもおいしい。

というわけで、ブーツを脱ぎ、革パンツを膝下までたくし上げ、干潮だった遠浅のビーチをサドルバッグにあったビニール袋を片手に歩き出した。
ものの10分でこの通り。


こんなに広いビーチにはそんなに人は多くなくせいぜい10人くらいだった。
ほんとに込み合うという時期は極端に混むがそうじゃない時との差が凄い。

馬でやってくる人もいる。この国では馬が身近な存在なのだ。運転教本にも馬が道路上にいる時の対処の方法が出て来る。

私は鉄の馬だけで結構だが。


その鉄馬のサドルバッグにクックルを入れ友人宅に戻った。ボンゴレを作るのだ。
帰り道はおなかが減ったので近道を。これまた違うワインディングを走って山を越える。

家に着き、バッグから貝を取り出すとけっこう火照っていた。
マフラーの上じゃない左側に入れるべきだったと思った。




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