早くももう五月。今月末をもって我がハーレーは冬眠に入るのだ。3ヶ月間はハチャメチャ寒いので全く走らない。中には年中走るツワモノ(好き者)もいるが、私のハーレーは道路使用登録をその期間は外してしまうのだ。そうするといくらか節約にもなる。
というわけで、とにかく残された晴れの日には走らないと、なのである。
早速いつものようにKuzzyさんを誘い出す。相変わらず暇な二人なのだ。
集合してから行き先を決めるのもこの二人のやり方である。今日は近場でCromwell方面と決めた。紅葉を存分に見ようという計画だ。
革ジャンの下に着込める服の数は決まっている。私はいつも以上にプクプクと膨らんだ上着だ。晴れてて気温が高いとはいえ、やはりちょっとスースーするものであった。Kuzzyさんは完全防備の全天候型ジャケットアンドパンツでヌクヌクだと言っていた。私も全く同じものを持っているのだが、やはりここは我慢してみたいのだ。
交通量はぐっと少なくなった。もちろん平日の昼というのもあるのだが、それにしても少なかった。いつものKawarau渓谷を抜けると周りの木々はすっかり真っ黄色。これも美しいものだった。ご苦労な事にパトカーは峠のブラインドに隠れていた。ひょっとしたらお巡りさんも取り締まりと称して花見ならぬ紅葉見物にでも来ている気分なのかもしれない。
お店も何を売っているのか入ってみるまでわからない。古い建物のデザインと看板をそのままに、建物の中の営業は違う商売になっているのだ。例えば看板にHotelとか言ってあっても雑貨屋なのだ。
猫も暇そうである。ずっと湖を見つめている。
我々は長々と猫のいる隣のベンチで話し込んだ。背中に当たるポカポカ陽気がたまらなくいい。猫の気持ちがわからないでもない。
二人の会話に入れない猫はいつのまにかどっかに行ってしまった。それとも我々の会話がつまらなすぎたのかもしれない。
とにかく、じっとメニューを眺めるKuzzyさん。私は実はこだわりがそれほどない方で、割とメニューを決めるのが早く、オーダーしようとすると、もう一件のイタリアの方を見てみようという。Kuzzyさんはこだわる人だ。
この一角の入り口にあるのがイタリアカフェだった。そちらに行ってみる。メインのラップみたいなものをオーダーした時に目に入ったレジの横に置いてあったシナモンロール、私はシナモンは好きではないんだけども、なぜか頼んでしまった。食べてくれと言わんばかりの美味しさアピールが凄かったのだ。で、おいしかった。大当たりの店だった。
いつの間にか先ほどの黒猫が私の座るベンチの横に上がってきて私に擦り寄ってミャーミャー(くれくれ)と騒いでる。あげないが。
食後はさらに奥のBannockburnという地域に行ってみる。先ほどの所からたったの5分だ。青い小さな湖(入り江)を黄色になった木々が囲んでいる。道路脇の高台から見下ろした。
この辺りもワイナリーがたくさんあるところだ。この小さな湖の周りにはワイナリーが乱立している。今回は試飲をすることはなかったが、いつの日かじっくりと一件一件巡ってみたい。
そういえば、初めてKuzzyさんとバイクで一緒に走った時に来たところでもある。
当時はKuzzyさんはYamahaのTTRに乗っていたのだ。それを借りて私は免許の試験を受けたのを思い出した。ちなみにその時の話はこちら。
どうやら、ちょうどバッチリ紅葉の見頃に来たようだ。
帰ってワインを飲もうと思った。
今回の写真はなんか「観光客の居ない日光江戸村」の西洋版みたい。どれもカレンダーにできるような綺麗な写真だけど人が居ない異様な町ですね。あと3週間ほど、冬眠する前にあちこち走りまくってください。ところでKuzzyさんて本名ですか。ニックネームだとしたらどうしてKuzzyさんになったのでしょうか。
返信削除Kuzzyさんは、なんなんでしょうね。今度聞いておきます。
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