2015年2月2日月曜日

夏のツーリング

2015年1月。
地元のクラブメンバーと一緒に走ってきた。今年になって初めて300km越えのツーリングになった。

朝10時、集合場所のいつものバーに行くと初お目見えのDynaがいた。総勢7人で、最近にしたら少なめかなと思った。前回はただのBBQだったから多かったとか?と思ったりしたが、まあそんなことではないだろう。多すぎないのも走りやすいし丁度いいかもな感じだ。

空を見あげると雲行きはなんとなく怪しく、天気図も、んー、ギリギリかな、みたいな感じであったが蒸し暑い。一応カッパはサドルバッグに入っている。

ワイン畑、渓谷を抜け、湖の脇を走り隣町Alexandra(アレキサンドラ)の端をかすめると見渡す限り平たい茶色の平野に出た。所々十分な水分を与えられている緑の放牧地がある以外はずっと茶色だ。

道路も広く、日曜日とあってか、いつものことなのか、交通量がめちゃくちゃ少ない。7台は点々とまっすぐの列になり、緩やかに曲がったり登ったり降りたりの道を突っ走る。私が最後尾だったので、その景観はとても気持ちのいいものだった。



以前にも書いたが Lauder (ラウダー)という集落に着くとカフェがある。昔汽車が使ってた線路跡を近年、自転車道に整備し直して、数泊しながら旅をするのが流行ってる道があって、そのおかげで所々にこうしたカフェや宿が次々とオープンした。


そこで一服。いつもはロングブラックのコーヒーなのだが、気温が暑すぎるので、ジンジャービアーにした。ちなみにビールと言ってもアルコールは入っていない。最近あちこちのメーカーはボトルのラベルの絵が凝っている。いわゆるジャケ買いをしてしまう。



みんなで年末年始をどう過ごしたかなどありきたりな会話をした後、再び跨りさらに奥へ走る。Dynaのおじさんはここで引き返すと帰ってしまったが、我々の行き先はもっと僻地だ。しかもそこは行き止まりになっているところだ。まさに陸の孤島。Neasby (ネズビー)と言う所で知る人ぞ知るところである。

実は世界的にもある分野で有名であるのだ。ここにあるのはアイスリンク。そして繰り広げられるのは手に汗握る「カーリング」である。なぜだ。

もともと、この地はものすごく冷えるところで、池が凍り、その氷上でカーリング、もしくはスケートができたらしいが、ただそれだけのことで、アイスリンクを作るのならば本来ならそういう人が集まるところに作ればいいものを、なぜかこんな僻地に。

もっとも、聞いた話によれば、選手たちは他に何もないこの村なのでゲームに集中できていいとか。Kuzzyさんは実は熱狂的なファンで、日本のチームが来ると応援に行くのである。リンクはガッラガラで報道陣以外の日本人など皆無なそうだ。もちろん観客の数もない。人がいない村なので当たり前と言えば当たり前である。なぜだ。

そういえば、あまりに人がいないので、アリーナよろしく、相撲で言えば砂被り場、選手がブラシではく氷粒が飛んでくるようなところでゲームを見たと言っていた。



ランチはそのカーリングで有名な地元の人がやっているカフェらしく、店の中にはたくさんのトロフィーやら写真が額に飾ってあった。場所も一等地だ。この村に入ったら通らなければいけないようなところにある。

夏休み中だからか、小さな女の子がキャッシャーを手伝っていた。どう見ても12歳くらいだ。まさか君が作ってないよね、と思いながらオーダー。

B.L.A.T. すなわちベーコン、レタス、アボカド、トマトが挟んである薄めのサンドイッチトーストはまずまずで、今度はロングブラックコーヒーにした訳だが、こちらはとても美味しいと言えるものではなかった。


店を出ると、またまっすぐな道をガンガン飛ばしていくのだが、見る見る間に頭上が暗くなってきて、瞬く間にものすごい雨が降ってきた。スコールと言っていいものだ。暑くて革ジャンを半分開けていたのだが、走行しながら閉めた頃までにはしばらく走っていたためずぶ濡れになった。

雨粒が当たって痛い。革を突き通して痛さが伝わってくる。スピードを緩めることなく走っているのも手伝って、雨粒の速度は果たして何キロで当たっていたのだろうか。至近距離で銀玉鉄砲で撃たれたくらいの痛さが全身に当たる。ヘルメットを被ってて良かったと思うくらい。

全員スピードを緩めることなく、カッパを着ることもなく、20秒降ったり5秒止んだりの世界を走り続けること5分くらいだったろうか、空はカラッと晴れた。雲の下を通過したという方が正しいのだろうか。全身ずぶ濡れになったがすぐに乾いた。太陽の力は偉大だ。

そんなことがありながら着いたのはBlue Lake (ブルーレイク)だ。今日はこんな曇り空だったのでグリーンレイクだったが。

ここは幽霊が出ることを売りにしている有名なホテルがある。ここで一休み。バーがホテルの中にあるのだ。


そんでもって我々はそこで一杯やるわけだが、ジャケ買いには至らなかったが私はここでもまたしてもジンジャービアーにした。

バーのトイレを借りると、なんとなく、、、冷えた。もしかして、いたのかな。
暑い夏にオススメの場所なのである。




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